2023共通テスト数学IA

みなさん,こんにちは.受験した人はお疲れ様.共通テストの問題を解いたので,その雑感を記録しておきます.とりあえず数学IAから.

第1問

2部構成で〔1〕が10点〔2〕が20点の合計30点.易しく分量が少ないのに配点がでかいのは例年のとおりです.
〔1〕絶対値とか不等式とかルートとかの計算.すぐ終わります.簡単.
〔2〕三角比を使う図形問題.前半と後半で,平面と空間の類比になっています.前半は簡単.後半も類題の経験があれば簡単ですが,正答率は低いかもしれません.よくある典型問題で,ちょっと前の京大とか去年の慶応理工とかに類題が出てますね.

第2問

2部構成で〔1〕が15点〔2〕が15点の合計30点.
〔1〕去年のひどい問題と比較すると,ものすごく改善されました.特に面白い問題ではないですが,バカみたいな作業が必要にならないよう工夫されている点は評価できます.易しいしすぐ終わりますが,データの分析の問題はこのくらいの扱いでちょうどいいと思います.
〔2〕2次関数の問題です.現実的な場面を題材にしているので数値がちょっと汚いですが,計算が大変にならないよう工夫されていて,ふつうに解ける問題です.こういう問題が出るとすぐに対策したがる人が出てくるので,念のために言っておきますが,「現実的な場面を題材とした問題」を解く練習をしなくても,2次関数の知識があれば,ふつうに解ける問題です.

第3問

選択問題は各20点で2つ選択します.
第3問は場合の数で,ちょっと簡単すぎるかなと思いました.(6)は(5)のヒントを利用するとうまく解けます.一般化して2項間漸化式を作ると,ちょうどいい数列の問題になりそうです.

第4問

第4問は整数です.いい問題だと思いました.難易度も分量もちょうどいいと思います.不定方程式を使うのは例年のとおりです.

第5問

第5問は初等幾何です.前半が作図題の証明.穴埋めなので,幾何特有の発想が必要な部分が全然なくて,簡単です.後半は,前半の問題との類似性に着目すると解きやすいようになっていて,よい構成だと思いました.例年の初等幾何と比べると,やや易しいです.

まとめ

全体として難しい問題がなく,分量も無理がない程度なので,難関大志望者は100点に近い点数が必要だと思います.共通テストはこのくらいの難易度がちょうどいいですね.
高2生向けに,おすすめの問題をでマークしておきました.

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