続いて数学IIBです.全体として,ふつうに解ける問題ばかりで,分量も適切だと思います.
第1問
2部構成で〔1〕が三角関数で18点,〔2〕が指数・対数関数で12点,合計30点でした.前半と後半で配点が異なるのは珍しいですね.
〔1〕作業するだけの問題という感じです.少し手間がかかりますが,18点もあるのでゆっくり解けばいいでしょう.
〔2〕すごい簡単で一瞬で終わります.
第2問
2部構成で〔1〕が15点,〔2〕が15点,合計30点で,共に微積分です.
〔1〕ふつうに解ける問題で,簡単です.時間もかかりません.
〔2〕ソメイヨシノのデータを使った問題はセンター試験にもありましたね.作問者に桜好きな人がいるんでしょうか.問題は積分に関する基本的な理解があれば一瞬で解けます.
第3問
選択問題は各20点で,2つ選びます.
第3問は統計で,解いてません(解いたことありません).次の課程では必修になるので,そろそろ本格的に分析しないといけませんね.今後の課題です.
第4問
第4問は数列で,複利計算の問題が出題されました.有名な問題ですが,類題の経験がなくてもふつうに解ける問題なので,「知っていた人が明確に有利」みたいなことはなかったと思います.2通りの解き方を比較するという構成で,問題のテーマが分かりやすく,教育的にもよい問題という印象です.見た目ほど複雑ではなく,難易度はやや易しいくらい.
第5問
第5問はベクトルです.設定がごちゃごちゃしていて,何がしたいのかよく分からないけど,誘導にしたがっていけば答は出ます.ベクトルの問題は例年そんな感じですね.特に難しい設問はなく,難易度は標準くらい.
まとめ
前半の必答問題が軽めなので,得点しやすいセットだったと思います.難関大志望者なら100点に近い点数が必要でしょう.
高2生へ.特におすすめの問題はありませんでした.特別に共通テストの対策をしなくても,ふつうに数学を勉強していれば,ふつうに解ける問題ばかりです.形式のことは気にしないで,ふつうに数学を勉強しましょう.